~ウィルフレッド視点~


「私の婚約者がとても可愛らしくて、一緒にいるだけで癒やされるのです」

 友人のベルナルドが惚気る。

「いやいや、私の婚約者の可愛さったらないのですよ。守ってあげたくなるような可憐な子なのです」

 友人のクルスが惚気る。

「いやいやいや! 私の婚約者なんてそそっかしいところも可愛らしくて、キュンとしてしまいますよ」

 友人のマルコスが惚気る。

「……その気持ちは恋というものなのか?」

 ウィルフレッドが三人に聞く。

「はじめは可愛いから始まり、それが恋となり、愛情へと変わってゆくのです」

 ベルナルドがそう言うと、残りの二人がうんうんと大きく頷いた。