星くんは私以外に懐かない

「別に良かったのに…でも、ありがとう」

と、言って私が持っていた袋とお金を受け取ってくれた。

ふぅー

受け取ってくれて良かった…

なんて1人で思ってると


「…名前は?」

「えっ、」

『名前は?』私のってこと?


「あっ、えっと、白雪芽衣です…。」

男の子はなんで名前なんだろう…

聞いていいかな?

「えっと、あなたは…」

「…星如希」

星くん…


「芽衣。これ食べていい?」

…芽衣、芽衣って言った今?!


「あっ、どうぞ」

なんて慌てながらも私は答えた。

いつもは結構奥の方で電車待ってるけど今日は星くんの隣にいよう。

今から違うところに行くのはなんか失礼だし。