星くんは私以外に懐かない

ん?

……

なんで、美玲ちゃんちょっと下を向いてるんだろう…

「美玲ちゃ…「廊下並んでー」

私が美玲ちゃんに話しかけようとしたと同時にクラスの誰かがそう言った。

だから、私は美玲ちゃんのことを聞くことができなかった。


「今日は天気も良く…」

なーんて、つまらな……

ん"ん"っ、

校長先生のありがたーい言葉を聞いて、


新しい先生と各クラスの担任の先生の発表になった。


私のクラス2の4は大学を卒業したばっかの若い男の数学の先生。


自己紹介や、お便りを配るときの手や、声は震えていてこっちまで緊張してきた。

「美玲ちゃん!」

私はさっきのことが気になってすぐに美玲ちゃんの席に行った。

「あ、さっきのことだよね…」

と、言いたくなさそうな感じだった。

「別に無視しなくていいよ!美玲ちゃんが話してくれる時まで待つから!」

私は笑顔でそう言った。