星くんは私以外に懐かない

「帰ろっかー」

なんて、私の話を聞かずに歩く白石先輩。

はぁー

もういいや…なんか、何か言ってもダメな気がする…

「芽衣ちゃん家どっちの方?送ってく」

なんて、言ってくる…

無責任な発言だな…私の家はここから2時間だよ…着いてきても白石先輩が大変なだけなのに。

「……ここから2時間ぐらい…」

「遠いね。送ってく。」

…っ!

このほど行動力がすごいのだろうか、なんで、私のためにここまで


なんて、思ってるとすぐに駅に着いた。

今日は星くんの学校が早かったのか私の学校が早かったの改札の前では合わなかった。

だけど改札を通ると、星くんがいた。

「星くん!」

と、私は白石先輩がいたことなんて忘れて星くんの方に駆け寄った。

「芽衣」