星くんは私以外に懐かない

ーー放課後

私は昇降口を出て校門まで向かった。

はぁー

なんか疲れたな…

すると、校門にはすごい人ざかり。

うわー

なんて思いながら私はそこの横を通ろうとしたところ、

「あっ、めーいちゃん!」

いやー

その声はお昼のものと同じ。

本当にいるじゃん!

私は勢いよく走り出した…はずなのに、すぐにパシッと手首を掴まれた。

「「きゃーー」」

周りの人の悲鳴がすごい…

私の方が叫びたいのに…

「…は、離して…ください…」

「ん。いいよ」

と、あっさり離してくれた。