星くんは私以外に懐かない

クラスの人たちは私に目を向けて、今にも私の方に走ってきそう。


だけど、美玲ちゃんがすごい目つきでそこを睨んだ。


「…芽衣、白石先輩となんで知り合いなの?」

と、美玲ちゃんはすぐに聞いてきた。

「昨日ね…」

と、私は美玲ちゃんに昨日のことを全部話した。


「なるほどねー。芽衣…多分だけど、白石先輩に気に入られたね」

『気に入られた』?

えっと、

困るんですけど…

なんで固まってると、「さすが芽衣だねー。白石先輩のことも知らないなんて、」


「白石先輩て何者なの?」

「あはははっ、何者って、」

と、美玲ちゃんは笑い始めてしまった。

「はぁー」と、笑い終わった美玲ちゃんが、「白石先輩はね、イケメンでチャラ男って学校で結構有名なの。」

と、続けて、「告白されては付き合って、だけど、次の人に告白されたら前の人とは別れる。」