星くんは私以外に懐かない

ーー放課後

美玲ちゃんはこの後彼氏さんにあげに行くみたい。

白石先輩とは特に何もなく。

なんだったんだろうとすごい思う。


私は駅までの道を歩いていく。

あっ、

こんなところにドーナッツ屋さんあったけ?

私はいつもとはちょっと違う道で、細い道を歩いていると新しいお店を見つけた。

これっ、星くん誘って行こっかな…

なんて思いながら今日はそこを素通りして行った。

駅に着いたところでちょうど私の向かいから星くんがやってきた。

「芽衣」

なんて、私の名前を呼んで手を振る。


私はさっきのお店を星くんに言いたくてすぐに星くんの方に駆け寄った。

「星くん!さっきな美味しそうなドーナッツ屋さんがあったの!」

と、言うと優しそうに笑って「行こっか」と、言ってくれる。

どこまで優しいんだ…

「うん!」

私たちは私がさっき見つけたドーナッツ屋さんまで向かった。