君から声がかかる前に

「……ありがとうございます」

僕はもうそれしか言えなかった。

学校の近くの公園に立ち寄って遺書の入った封筒を開く。

中には優弓と撮ってメールで送られてこなかった、加エアプリの写真が現像されて入っていた。

あとはUFOキャッチャーの五分間無料券。

ゆっくり開くと、便箋にびっしりと綺麗な字が並んでいた。

『拝啓 西野椿様

このお手紙を開いたってことは私は死んだんだね。

てことで、これは遺書になります!