君から声がかかる前に

「待って!」

そう言いたいのに、声が出ない。

声にならない、ロパク状態で優弓を呼び止めようと必死に叫んだ。

追いかけようとしても、地面と足が強力接着剤でくっつけられたかのようにビクともしない。

そんな中、優弓はどこか遠くへ消えていった。