君から声がかかる前に

……なにしてんの?

僕が降りていくと、母さんはリビングの机に大量の本を並べていた。

少女マンガ、小説、恐竜図鑑。

それに中学、高校くらいの教科書に沿ってできた英語の辞書まで机を埋め尽くすほどの量が散乱していた。

「これ、私の昔の本とかマンガ。欲しいのある?なかったら捨てちゃうけど」

優弓、少女マンガ好きだったような……。
「じゃあ優弓に少女マンガあげていい?」

「その手があったわね!もちろん。今度家に呼んで好きなの持って行ってもらおうか!」

「そうだね。それで、用事は?」