君から声がかかる前に

「はい、行ける!」

課題と、何となく、勉強するかなーっていう教科書をカバンに詰め込んだ。

「早く行こ!」

カバンを持った途端、教室を飛び出した優弓を走って追いかける。

「あー!バス来てる来てる!!」

「うわ、もうすぐ停車するじゃん!」

「今赤信号で停まってるからいけるっ!」

「おっしゃ!」