君から声がかかる前に

テレビとかでよく見る文章テロップの「★※
〒♥ロ※」っていう謎なあれを横に書きたいくらい、なんて書いてあるか分からない。

読めない字の解読は諦めて、優弓にノートを借りた。

女子って感じの、パステルピンクのノート。

開くと、綺麗な字が綺麗に並んでいる。

咲とは大違いだな。

そう心の中できながら残りの少しを書き上げた。

「ありがとう」

「ほんと、世話がやけるんだから。幼なじみ
がちゃんとノートとっててよかったね」

「ほんとだよ。まじで助かった」

「いーえ。じゃあまたね」

「おー」