君から声がかかる前に

『国風文化について知ろう!』

そう書いてあるだけだと、バカな自分には時代が分からない。

あぁ、頭がいい人と脳を交換したい。できるわけないけど。

そんなことを考えながらボーッと黒板を眺めていると、強烈な睡魔に襲われた。

あぁ、眠い。

どんどん先生の声が遠ざかっていく。

僕は授業中なのに、夢を見るほどの深い眠りについた。