獄門組の若頭、鬼ヶ城龍道が僕の信者になったのは良いが、鬼ヶ城さんは日頃から駒のようには使えない。

 鬼ヶ城さん自身は何でもしてくれる勢いだか、彼には仕事がある。獄門組の関係者が泣きながら、神様(僕の事)の相手をするのは良いが、組の仕事もしてくれと言っていた。
 鬼ヶ城さんは、獄門組を仕切っていると言っても過言ではない。
 組に関する仕事、表の世界で複数の企業を持っていてその管理と、株式も持っているらしい。

 とにかく、鬼ヶ城さんは美しい物が大好きで、美しい物には金がかかるから、金稼ぎに命懸けらしい。金が少しでも不正利用されたと知ると、物凄い制裁を加えて、本人もしくはその関係者から金を搾り取るらしい。あまりにも残虐非道な事をする為、実は殺人というのは、1番優しい方法なのだと、獄門組では言われている。
 鬼ヶ城さんは、僕が優先順位の1番上で、初対面でお願いした途端に、姉の事故の原因にあたる人物の特定をしてくれた。
 姉の事故は、未成年による飲酒無免許運転での轢き逃げらしい。車には、4人の男が乗っていて、全員酔っていたらしい。運転していた男が4人の中で1番金持ちで権力者の息子だったらしく、権力者は息子の犯行を隠蔽したようだ。とりあえず、4人の男の制裁は僕、権力者の方は鬼ヶ城さんがやってくれるらしい。
 金がしこたま手に入ると高笑いしていた。

 僕には、4人の男は、顔がそこそこ良いから、顔に再起不能の怪我を負わせない限りは好きなようにするように言ってきた。
 僕が制裁を加えた後は、男達には身体を売ってもらう性奴隷として裏社会に売り捌くらしい。若い男は高値で取り引きされるし、顔もそこそこ良いと億単位の取り引きになるから、その金は姉への慰謝料にしたら良いと言ってきた。