「壊れてしまえ」と、そう願い、壊れていったものたちに、何一つ未練はないと言えば、嘘なのかもしれません。
それでも、自分が間違ったとは思えないのです。
そうなることを望み、成し得て得たものは、おそらく何もないのかもしれません。
それでいいとは思いませんが、それを望んだのは紛れもなく自分です。
だから、正しいことだとは思いません。
間違ったことを望んだ結果のかと言えば、まさしく、それ以外のなにものでもないでしょう。

正しいものなんて欲しくなかったのです。

それでも、壊れてくれなかったものたちを、どう扱えばいいのでしょう。
そんなことを、考えもしませんでした。