その28
砂垣
おい、おい…、嘘だろう?
あのバグジーが先制されてダウンなんて…
「砂さん、どうなってんだ!完全なダウンだろ。バグジーの野郎、お寝んねして固まってるって!まさか、これで終わりってことなのか?」
「落ち着け、大場。バグジーにはダウンカウントが届いているさ。おそらく、10カウント間際ですっくと起き上がる」
俺はそれを信じてはいたが、正直なところ、そう思いこんでいたいって心持ちに支配されていたかな
それにしても…
祥子が今見せた、畳かけるような攻撃は何なんだよ
あの手の反撃ラッシュは、ヤツの最も得意とするところなのは承知していたが、破壊力は俺の目からしても、こっちにいた時とは格段の違いがあった
まさか、ここまで腕が磨かれていたとはな…
...
”柴崎さん!頑張って!”
”バグジー、早く起きろー”
”柴崎さんー、負けちゃダメー!”
ダウンしているバグジーを、みんな心の底から応援している
こんな風景が、ここでこうして飛びこんでくるなんて
それに…
ほんのここ1か月で、俺のメンタリティーは大転換したようだし…
はは…
とにかくバグジー、絶対立てよ!
...
”うぉー!”
”やったー、立ち上がったぞー!”
バグジーが9カウントで起き上がると、こっちサイドは大歓声が沸き上がった
向こうの女連中も大きくどよめいてるわ
あとワンカウントだもんな、いけると思ったんだろう
フン、そんな簡単にいくか!
祥子だってだいぶ息が荒くなってるようだし、ここは五分五分ってとこじゃないのか
ジャッジから再開の声がかかり、二人は再び向き合ったぞ
さあ、ここから祥子がどう出るかだ
勝負をかけ、一気に追い打ちに持ってくるか、序盤のようにじっくり構えるか…
...
おっ?
祥子、今度は腰をかがめ、両手を握って腰の当たりで構えてる
あれは明らかに空手の…
”イヤー”
祥子はそのままの態勢でバグジーに向かって行ったぞ!
”そらー!”
わあー、正面で構えるバグジーにジャンプして右足で飛び蹴りだ…
大きなモーションだったので、バグジーが半身をそらしてかわすと、それを見切っていたかのように、祥子は着地ざま、体を瞬時に相手に詰め…
”おりゃー”
見事、腰の入った正拳突きがバグジーの胸元に入った
たまらず前にかがんだまま、後方へ数歩後ずさりしたバグジーへ、祥子は休まずさっきと同じく、蹴りとパンチの乱れ打ちを浴びせてきた
これって…
防御に姿勢で身をかがめたあの大男が、まるでサンドバックじゃねえか
マジかよ、これ…
...
完全に一方的な祥子の攻勢を目の前に見せつけられ、俺たちの陣は思わずあっけにとられ、シンとしちゃてるよ
ガクッ!
片膝をついたバグジーへ、さらに、膝打ちも加えた波状攻撃が降り注ぎ、ついにバグジーは再度地面に倒れた
「ダウンです!」
ジャッジの横田は大きな声でサブ二人に宣した
「砂さん!バグジー、のびちゃってるぞ!」
大場もさすがに信じられないといった表情だ
ちょっと、さすがにヤバいんじゃねえのか、これ…
”バグジー!立つんだ!”
俺は心の中で叫んだよ
砂垣
おい、おい…、嘘だろう?
あのバグジーが先制されてダウンなんて…
「砂さん、どうなってんだ!完全なダウンだろ。バグジーの野郎、お寝んねして固まってるって!まさか、これで終わりってことなのか?」
「落ち着け、大場。バグジーにはダウンカウントが届いているさ。おそらく、10カウント間際ですっくと起き上がる」
俺はそれを信じてはいたが、正直なところ、そう思いこんでいたいって心持ちに支配されていたかな
それにしても…
祥子が今見せた、畳かけるような攻撃は何なんだよ
あの手の反撃ラッシュは、ヤツの最も得意とするところなのは承知していたが、破壊力は俺の目からしても、こっちにいた時とは格段の違いがあった
まさか、ここまで腕が磨かれていたとはな…
...
”柴崎さん!頑張って!”
”バグジー、早く起きろー”
”柴崎さんー、負けちゃダメー!”
ダウンしているバグジーを、みんな心の底から応援している
こんな風景が、ここでこうして飛びこんでくるなんて
それに…
ほんのここ1か月で、俺のメンタリティーは大転換したようだし…
はは…
とにかくバグジー、絶対立てよ!
...
”うぉー!”
”やったー、立ち上がったぞー!”
バグジーが9カウントで起き上がると、こっちサイドは大歓声が沸き上がった
向こうの女連中も大きくどよめいてるわ
あとワンカウントだもんな、いけると思ったんだろう
フン、そんな簡単にいくか!
祥子だってだいぶ息が荒くなってるようだし、ここは五分五分ってとこじゃないのか
ジャッジから再開の声がかかり、二人は再び向き合ったぞ
さあ、ここから祥子がどう出るかだ
勝負をかけ、一気に追い打ちに持ってくるか、序盤のようにじっくり構えるか…
...
おっ?
祥子、今度は腰をかがめ、両手を握って腰の当たりで構えてる
あれは明らかに空手の…
”イヤー”
祥子はそのままの態勢でバグジーに向かって行ったぞ!
”そらー!”
わあー、正面で構えるバグジーにジャンプして右足で飛び蹴りだ…
大きなモーションだったので、バグジーが半身をそらしてかわすと、それを見切っていたかのように、祥子は着地ざま、体を瞬時に相手に詰め…
”おりゃー”
見事、腰の入った正拳突きがバグジーの胸元に入った
たまらず前にかがんだまま、後方へ数歩後ずさりしたバグジーへ、祥子は休まずさっきと同じく、蹴りとパンチの乱れ打ちを浴びせてきた
これって…
防御に姿勢で身をかがめたあの大男が、まるでサンドバックじゃねえか
マジかよ、これ…
...
完全に一方的な祥子の攻勢を目の前に見せつけられ、俺たちの陣は思わずあっけにとられ、シンとしちゃてるよ
ガクッ!
片膝をついたバグジーへ、さらに、膝打ちも加えた波状攻撃が降り注ぎ、ついにバグジーは再度地面に倒れた
「ダウンです!」
ジャッジの横田は大きな声でサブ二人に宣した
「砂さん!バグジー、のびちゃってるぞ!」
大場もさすがに信じられないといった表情だ
ちょっと、さすがにヤバいんじゃねえのか、これ…
”バグジー!立つんだ!”
俺は心の中で叫んだよ



