その26
夏美
「そうですか…。でもそれって…」
「…まずは、右前方の白いスカイラインに乗ってる二人。それと、左側約20M位先で、バイクに跨ってタバコを吸ってる奴。他に少なくとも3人ほどいるんですが、奴らはまず間違いなく大打という、言ってみれば砂垣さんのライバルに当たるタチの悪い男の仲間です」
「…」
私は言葉に詰まった
頭もちょっと混乱してるし…
「…そして、もう一目瞭然のそれモンがここでは約7人…。あれは相和会関連の人間です」
うわー、もう驚きの連続だよ
どうなってんのよ、これ…
...
「あのう、ちょっとお話の趣旨がよくわからないんですが…」
「そうですよね。では、ひとつひとつ説明しますね。大打の一派は隙あらば、今日のこの決戦の場で、ひと波乱起こそうとしているようなんです。その情報をキャッチした三田村さんは、それを阻止しなきゃってことで…」
「それで、相和会をここへ集めたってことですか?」
「まあ、そう言うことです」
「でもなんで、相和会みたいな…、あのう…、やくざの人なんかを…」
「連中には相和会が関与となれば、絶対に手を出さないんで。厳密には手が出せない。その理由は、大打を動かしてるのは砂垣さんのバックでもある星流会の、さらに親筋に至る東龍会なんです。言うまでもなく、関東広域組織直系の武闘派です。そんなのがバックなら、そんじょそこいらの人間では対抗できないですからね…」
「…」
私はあっけにとられていたわ
南部さんからは、砂垣さんと星流会の関係に追随するやくざと愚連隊系の暗躍も、それとなく聞いていたけど…
既に、コトは私たち南玉や都県境の未成年の女性勢力をも、大きく呑み込んだ情勢になっていたのね…
...
「…大打グループを一言で括れば、もう、やくざと変わりありませんよ。筋モンでなくとも、最も危険な考えを持つ人物です。ご存じの通り、三田村さんはああいう動きをされてる方なんで、最近は大打の絡んだ若い子の相談ごとが異様に増えていることに、いち早く危惧を抱いていたそうです。そこで、今日は勝手ながらこういう手筈を取らせてもらいました」
「…浅土さん、いくつかお聞きしていいですか?」
「はい。どうぞ…」
「まず…、三田村さんがあなたに本件を依頼した理由なんですが…」
「僕は一時、東龍会に囲われていたんです。その関係で大打とは接触してて、だいたいのメンバー、それに奴ら独特の共通の佇まいみたいなもん、周知してるんですよ。今日、その見分け役なら、僕が最適だろうってことで。そんな次第ですね」
「わかりました。では、相和会を手配できたのも、あなた直接の伝手ってことですか?」
おそらく、浅土さんは、私が”このこと”を問うというのは予想していただろう
彼はちょっと、答えるのを躊躇っている様子だったわ
夏美
「そうですか…。でもそれって…」
「…まずは、右前方の白いスカイラインに乗ってる二人。それと、左側約20M位先で、バイクに跨ってタバコを吸ってる奴。他に少なくとも3人ほどいるんですが、奴らはまず間違いなく大打という、言ってみれば砂垣さんのライバルに当たるタチの悪い男の仲間です」
「…」
私は言葉に詰まった
頭もちょっと混乱してるし…
「…そして、もう一目瞭然のそれモンがここでは約7人…。あれは相和会関連の人間です」
うわー、もう驚きの連続だよ
どうなってんのよ、これ…
...
「あのう、ちょっとお話の趣旨がよくわからないんですが…」
「そうですよね。では、ひとつひとつ説明しますね。大打の一派は隙あらば、今日のこの決戦の場で、ひと波乱起こそうとしているようなんです。その情報をキャッチした三田村さんは、それを阻止しなきゃってことで…」
「それで、相和会をここへ集めたってことですか?」
「まあ、そう言うことです」
「でもなんで、相和会みたいな…、あのう…、やくざの人なんかを…」
「連中には相和会が関与となれば、絶対に手を出さないんで。厳密には手が出せない。その理由は、大打を動かしてるのは砂垣さんのバックでもある星流会の、さらに親筋に至る東龍会なんです。言うまでもなく、関東広域組織直系の武闘派です。そんなのがバックなら、そんじょそこいらの人間では対抗できないですからね…」
「…」
私はあっけにとられていたわ
南部さんからは、砂垣さんと星流会の関係に追随するやくざと愚連隊系の暗躍も、それとなく聞いていたけど…
既に、コトは私たち南玉や都県境の未成年の女性勢力をも、大きく呑み込んだ情勢になっていたのね…
...
「…大打グループを一言で括れば、もう、やくざと変わりありませんよ。筋モンでなくとも、最も危険な考えを持つ人物です。ご存じの通り、三田村さんはああいう動きをされてる方なんで、最近は大打の絡んだ若い子の相談ごとが異様に増えていることに、いち早く危惧を抱いていたそうです。そこで、今日は勝手ながらこういう手筈を取らせてもらいました」
「…浅土さん、いくつかお聞きしていいですか?」
「はい。どうぞ…」
「まず…、三田村さんがあなたに本件を依頼した理由なんですが…」
「僕は一時、東龍会に囲われていたんです。その関係で大打とは接触してて、だいたいのメンバー、それに奴ら独特の共通の佇まいみたいなもん、周知してるんですよ。今日、その見分け役なら、僕が最適だろうってことで。そんな次第ですね」
「わかりました。では、相和会を手配できたのも、あなた直接の伝手ってことですか?」
おそらく、浅土さんは、私が”このこと”を問うというのは予想していただろう
彼はちょっと、答えるのを躊躇っている様子だったわ



