ツナミの女/80S青春群像『ヒートフルーツ』豪女外伝/津波祥子バージョン編【完結】

その53
ケイコ



「私たちの代でも、やれるだけのことはやりましょう!その為の今回の合意ですから。ねえ、祥子」

多美は持ち前の馬力で、この重苦しい空気と戦ってる…

「そうだな。やってやる…」

バターン!

ここでアイアン・ドアが勢いよく開いた

「ああ、遅くなっちゃってゴメンねー!」

黒原吹子さんがお帰りだ

うわー、両手に景品いっぱいらしき紙袋抱えて、顔が半分見えないよ(苦笑)


...



「奥さん、絶妙のタイミングですねー。こっちも、なんだかんだで長引いて、たった今、区切りがついたとこなんです。あれ…?ひょっとして、外で様子うかがってたとかですか?」

「アホ!私がそんな気の利いた小業、持ち合わせてるかよ。真樹ちゃんが一番知ってるだろうが。そんで…、話はまとまったんだね?あんたら…」

岩本さんが意地悪っぽい口調でのツッコミだったが、奥さん、あっさりとさばいちゃった(苦笑)

そんで、歯切れよく私らの話し合いの結果を質した


...



「はい。今報告しますんで…」

「いや、いいわ、聞かなくて。まとまったんなら」

祥子は、思わず”えっ?”って表情で固まっちゃった…

「でも…、一応は…。今後、ウチラを見守ってもらう訳ですから…」

「だからさ、私から一言、言っとくよ。いいかい、もう男も女もない。都民も県民も在○純血もね。まー、こらからも別にケンカしたっていいんだよ、思いっきりぶつかり合えば。ここの地で、誰もがやりたいことを思いに任せてやれる風土、それを大事にね…。それだけだわ、私からは」

「はあ…」(全員)

さすが、大姉御の黒原未亡人だ

ハンパなく豪気だわ(苦笑)