「初の好きな人になれて良かった。」

えっ!?と戸惑う前に紺くんは唇を私の唇に重ねて来た。

うわっこれで80回目!?

と考えながら紺くんの暖かさを受け入れる。

唇を離すと溢れる幸せを噛み締めながら

「ここで初に逢えて、七海学園でまた逢えて、初に恋して本当に良かった。

 でなきゃこんなに幸せになれなかったもん。」

どきんとその笑顔に真っ赤になると

「こっちこそ初がいなきゃ嫌。

改めてずっと一緒にいてください。」

子どもの頃から学園で会った時から変わらない優しい笑顔。

それに負けない様に笑顔になって

「はい!ずっと一緒です!」

お互いに微笑んで初日の出に照らされながら、81回目の、