まあ君の手の温もりでプラマイゼロにするか。

そう思いながら俺は女の子の手を強く握った。

「あっ!そうだ!君のスマホでパパとママに電話できないかな!?」

「ごめん。これ父さんのお古で電話機能ないの。」