──あとがき──


こんにちは、香川夏希です。

【チャット恋愛注意報!!〜フジヤマ過去編〜】に目を通していただき、ありがとうございました。


今回の作品は、2016年9月1日に書き始め、2017年3月18日に完結した【チャット恋愛注意報!!】という話に出てきたキャラを深掘りしたものになります。

なので、【チャット恋愛注意報!!】を知らない人は、多分1ページ目を開いて回れ右しただろうな……と思ってます。

誰一人として読んでくれない可能性もあるだろうな、と思いながら書きました。

けれども、書きたかった。

作者である私個人が、久しぶりにフジヤマに会いたくなったんです。

色々な作品を書いてきましたが、フジヤマが1番好きで、時々無性に会いたくなるんです。


過去の話を書くのは、彼の傷を広げることになりますが……それでも会いたかった。

完全なる、私のワガママです。

ごめんね、フジヤマ……。

本編ではきっと幸せになるからね……。

と、そんな風に思いながら思いつくままにババーっと書きました。


なので、矛盾点はあると思います。

むしろ古い作品なので、矛盾点だらけかもしれません。


現に、作品内で触れた「女子大生の日」も、本編を書いていた2016年〜2017年当時では8月16日でした。

けれども2020年(令和2年)に、8月21日に変わったそうです……。


でも本編を今から変えるのは不可能なので、当時の情報そのままで、今作も書きました。

その辺りはどうか、大目に見てくださいませ……。


そういえば、本編にはフジヤマやYUKIの生年月日が出てくるのですが……書いていた当時に合わせ、ちょうどその年齢になるよう生まれた年を決めた。 という記憶があります。(旧作基準だったかも?)

なので彼らは平成生まれであり、令和の時代を生きているということになります。

当時高校生だった主人公(サクラ)はもちろん、他のメンバーたちも、今はどんな風に生きているのだろう?

みんな幸せに、平穏に生きていてくれるといいな。と、そう願わずには居られません。


彼らは作中に登場した「ただのキャラ」で現実世界に居るわけではないけれど、書いた私にとってはみんな「リアル」です。

きっとどこかにみんな居る。

そう思いながら生きています(笑)




さて、話は変わりますが……。

私自身、ここ数年は生活環境が変わり、野いちごさんからは離れ気味になっていました。

多分、この先もあまり顔を出すことはないと思います。


私が書く作品は高校生を主人公とすることが多いけど、実際はもうとっくに良い年齢です……。

中学生や高校生は、私には眩しすぎる……。

そんな風に思うことも多くなりました。


昔も今もご活躍してる作家さんがいらっしゃる中で、人知れずにひっそりと野いちごさんを卒業していった作家さんも多いことでしょう。

私も卒業組に含まれると思います。


高校生を主人公にして書くのは難しくなりました。

書きたい意欲はあっても、まず書くための時間を確保出来ない。

そして現高校生のリアルな生活がわからない。

想像だけで書いても決してリアルにはならないし、リアルじゃない分、伝わらない。

そんなこんなで、次第に野いちごさんから離れていっていました。


【チャット恋愛注意報!!】はチャットが主流だった時代を生きた私には書きやすい題材でした。

私のしがない青春です。

【ある日モテ期がやってきた!!】なんかもそうですね。

ブログとか、ネット彼氏とか。

そういうのでよく遊んでいた頃の思い出から作り上げた作品です。

そして今は、それを懐かしく思うような年齢になりました。


私の会員番号を見てもらうとわかると思いますが、だいっぶ昔から野いちごさんを利用してます。

古参中の古参です。

多分ネット小説が流行ってくる前から書いてます。

その時はまだ別サイトでしたけど……あれから随分時間が経ちました。


拙い文章の私の作品に目を通してくださった皆さん、ありがとうございました。

Twitterで仲良くしてくれた皆さん、ありがとうございました。

そして私の作品を本にしてくださった出版社の皆さん、ありがとうございました。


東日本大震災を宮城県石巻市という地で経験し、苦しい生活の中でしたが……自分の作品が本になるというのは、金銭面はもちろんですが、精神的にも本当に助かりました。

家は津波で全壊、家庭に一台しかなかった車も水没、無一文に近い状態で逃げました。

仮設住宅に住むことが決まっても、この先どうなるんだろう?って不安しかなかった時だったんです。

でも、お陰様で希望を持って生きていくことが出来ました。

むしろ、現実逃避のために野いちごさんに作品を載せてました(笑)

小説の世界なら自由に羽ばたける。

だからこそ色々と書いていけたんだと思います。


私の本を買ってくださった皆さん、ありがとうございました。

私と繋がりを持ってくれて、本当にありがとうございました。


香川夏希はこれからも野いちごさんに居続けますが、ほとんど活動はしないと思います。

不意に書き始めても、完結まで行くかはわかりません。

その時は期待はせずにお待ちください。

そして途中で消えていても怒らないでください。

「あの野郎また中途半端にやってるなー」と呆れつつ、ひっそりと見守っていてください。

よろしくお願いします。



今作には関係のないことをつらつらと書いてしまいましたが……どうぞお許しください。

いつかまたどこかで。

今日まで私を支えて下さった皆さん、ありがとうございました。



2023.01.02


香川 夏希