昔から目立つのが嫌だった。

他の事はどうでもいい。
だけど、目立つのだけはどうしても嫌だった。

あんな事になるなら、オシャレも、恋人も、もういらない。

そうしてずっと生きてきた。

なのに、なのに、どうしてこうなった!?

目の前には、私に跪く学校一のイケメン男子。
いつもは気だるそうな目を輝かせ、頬をほのかに赤く染めて愛おしそうに見る視線。

ああ、神様。
こんなこと、望んでません~~!!