愛をみつけて

放課後、先に部屋に戻った私は、片手に1本のバラ、片手にスマホを持って、昼間あの子に教えてもらったサイトをぼんやり眺めていた。

「1本は一目惚れ、か。はは、深い意味なんてないもんね」

啓吾くんがくれたバラは、一目惚れなんて意味じゃない。

きっと、気持ちに応えられなくてごめんね、せめてこのバラを1本あげる、ってことだ。

私の悲しい気持ちの埋め合わせに、1本だけくれたんだ。


「100本は100%の愛、99本は…ずっと好きだった」

初恋の男の子。私の全部をあげたかった。2年半、ずっとずっと好きだった。

私の恋、いつだってうまくいかない。


運命かと思った初恋は、儚く散って。

運命と約束された2度目の恋は、相手にとっては運命でもなんでもなくて。

デステニーは、大噓つきだ。

運命なんて、きっと存在しない。

しない、けど、


でも…それでも。

運命だと、信じてしまう。

私、啓吾くんのこと、

本気で好きになってしまったんだ…。