御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。

─────『ピンポーン』


夜8時。お家のインターホンを鳴らしてすぐ、ドアが開いて、凪くんが出てきてくれた。そしてそのまま抱きつかれる。


「ほんとに来てくれた…」


「う、ん?」


来るよ?約束だったもん


「ご飯は食べて、お風呂も入ってきたんだ」


凪くんに迷惑をかけないように…


っていっても、これから迷惑かけちゃうんだけど…


「そっか、分かった」


「どうぞ入って」


「うん、ありがとう」


広い玄関……白い壁……うん、全部見覚えがある…


なつかしい……


「妃奈は階段の目の前の部屋使って」


「分かった、ありがとう凪くん」


「好き」


「へ?」


「妃奈に凪って呼ばれんの」


あぁ、呼び方ね…一瞬勘違いして、びっくりしちゃった……


「私も嬉しいよっ、凪くんに妃奈って呼ばれるのっ」