「凪くんっ、重いでしょ」


「いや、軽すぎて不安になる。」


いやいや軽くない軽くない!!


最近太っちゃったんだからっ!


「凪くんやめよう?」


「俺は幸せだよ、この状況」


幸せ……??幸せって??…え、まさかこれが!?


なんでなんで、私を抱えるなんて苦しいでしょう?


「妃奈が近い……」


「っ、」


私の右肩にのせられる凪くんの頭。


「照れてる妃奈も可愛い…」


「可愛くないよ、?」


「ならこれから俺が、妃奈が可愛いことを教えこませてあげる」


教えこませるって、、なにを言っているの…?
凪くん??


「というか、妃奈には可愛いなんて言葉じゃ足りない」


なんて……びっくりするくらい真剣な口調で言ってみせる凪くんに私は思わず苦笑いを浮かべる。


うーんと、十分すぎないかなぁ?


「妃奈はこの世界の誰よりも、何よりも可愛いから。」