(恋も友情も)


週明けの月曜日。


凪くんの希望で手を繋いで登校すると、1番に舜くんと光莉に詰め寄られた。


「妃奈!何があったんだよ」


「え!あの事件は解決したの!?そう言えばあの子たち来てないけど…」


「えっと、待って1つずつ…」


迫る2人を手で止めて、1歩後ろに下がる。


そんな私は凪くんにぶつかってしまったけど、倒れないようにとすぐに支えられた。


凪くんは『いい?』と私だけに聞こえる声で確認を取ってから、2人の方を向き直す。


待って、今反射的に頷いちゃったけど……


いいって何が…?何の事?



「俺と妃奈は付き合ってる」



あっ、、え……そういうこと?


しかも、こんなに人がいる中で堂々と宣言するの!?


「えー!ちょっと詳しく教えてよ妃奈!というかおめでと!」