(一生隣にいたい)


───凪くんに連れられた私は、人気(ひとけ)のない裏庭に来ていた。


そこには噴水があり、水の音だけが聞こえる。


「凪く…」


「妃奈、さっきのほんと?」


私の想いを確かめる凪くんの手に力が込められる。


「……本当だよ」


だから私は、はっきりと答えた。


凪くんにちゃんと伝わって欲しかったから…


「凪くん、こっち向いて欲しい」


さらにそうやってお願いすれば、凪くんはもう片方の手で顔を隠しながら私と向き合ってくれた。


「凪くん……顔赤い…」


凪くんも照れてるのかな…


なんて考えたら、私も頬が熱くなってきて…


凪くんとお揃いになる。


「妃奈、もう1回さっきの言って」


さっきのって??と、聞かなくても凪くんが言って欲しい言葉が分かった。


「分かった」


恥ずかしいに決まってるけど、凪くんが望むなら……