「早く、東雲くんに会わなきゃだね」


「うん」


「じゃあ、今日は急いで帰ろう」


離れないようにと強く手を繋いでくれた光莉と家路を急いだ。





───既読がつく気配のないメッセージをぼっーと眺め、時間が過ぎてゆくのを待つ。


途中、コピー用紙を開いてみれば、機械による無機質な文字の並びに妙な不気味さを覚える。


それを強調するような生活音のしない家。




やっぱりっ、、寂しいなぁ…


こんな大きな家に私1人なんてもったいなすぎるよ…


会いたいのに…凪くんがどこにいるか分からないから会えない。


凪くんと最後に顔を合わせた日から1週間が経つ。


凪くんが忙しくなってからも会える日は一応あったのに、、完全に会えなくなってからは1週間……


もちろんこっちの方が断然短いけど…なんだか……




4年前に戻ったみたい。


4年前とは違って、今はもう……凪くんを好きだって気づいちゃったから…辛いんだろうなぁ…