御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。

「あいつもお前もそんなことしないだろ?お互いの好きな食べ物とかとっくに知ってるだろうし」


「うっ、じ、じゃあ教科書に水こぼしちゃった!とか、」


代替案が特殊すぎんだよ。


しかもまた俺と妃奈の間で起こったことだし。


「お前もう喧嘩すんの諦めろよ」


「でもっ」


諦めたくない、といった様子の妃奈の頭に手をのせてぽんぽんとする。


『大丈夫だ』と……


「いつかは喧嘩することあるんじゃねーの」


「……そうかな」


そんなに残念そうな顔をしても、可愛いだけなんだけどな…


頭の中が可愛いで埋め尽くされて、抱きしめたい衝動に駆られていると……


突然、何かにズボンを引っ張られた。


「ん?」


何があったのかと、下に目を向けるとそこには5歳くらいの男の子が今にも泣き出しそうな顔で立っていた。


「あっ、、の…」


男の子の存在に気づいた妃奈が、慌てて男の子と同じ目線にしゃがみこむ。