御曹司の幼なじみから甘すぎる求愛を受けました。

「いいな」


「へ、？」


「俺とも話そうよ、妃奈」


子犬が拗ねたような瞳で私をじっと見つめる凪くん。


うっ、可愛いっ！！まって、なんか凪くんが可愛すぎるよっ！


イケメンさんの破壊力凄すぎる……


なんか子犬の耳が垂れている幻想まで見えてきたし……


「う、んっ、何を話す！？」


「んー、俺がどれだけ妃奈を好きかって話する？」


「うん？」


待って、凪くんの言ってることが全然理解出来なかった。


俺が、どれだけ、妃奈を…好き、か？？


部分ごとで切りながら、心の中で復唱してみる。


だけどやっぱりよく分からなくて首を傾げると、凪くんは小さく肩を震わせ、口元に拳をあてて笑った。


「どうしたの、」


「やっぱり可愛い。妃奈は妃奈だ」


最上級の王子様スマイルを浮かべたままそんなことを言われるから、 無意識に鼓動が速くなる。