(君のかっこいいは俺限定)
[凪side]


妃奈と過ごす日常は、あっという間に過ぎてゆき、気づけば、夏休みに入っていた。


タイミングがなく、切れずに伸びてしまったこの髪は猛暑を過ごす中では邪魔だ。


夏休みに入り、時間が出来たから切りに行こうかとも思うのだが……




「凪くん、毎日ずっとエアコンつけてて大丈夫??その……電気代とか…」



こんなに可愛い生き物が家にいるというのに、1人で外に行くなんて勿体ないだろう。


そう思ってはやめている状況だ。


というか……妃奈が電気代を気にして、心配そうに俺を見つめている。


その姿が予想を軽々と上回ってしまうほど、可愛い。


「大丈夫だよ、妃奈」


妃奈を暑い中我慢させる訳がない。


今も昔も、そして未来も妃奈を幸せにするために今までやってきたんだから。