「あー、天然やば、」


「天然?」


「ん、可愛いね妃奈は、そういうところも」


可愛い??誰が……??


凪くんの意味不明な言葉に首を傾げる。


「荷物の片付け終わったらリビングおいで」


「うん!分かった!」


大きく頷くと凪くんは大きな手で私の頭を優しく撫でる。


凪くん、笑顔もかっこいいなぁ…


あんなにかっこいい人、凪くん以外に見たことない。


あ、でも舜(しゅん)くんがいるか。


凪くんとは少しタイプが違うけど……


2人が仲良くなれたら嬉しい……


それに高校三年生、凪くんと同じクラスになれるといいなぁ、、


どうかお願いします!神様!


どうか凪くんと同じクラスにっ!


そうやって心の中で強く願いながら、下に降りていく凪くんの後ろ姿を見届けて、私は部屋のドアを開けた。