いつまでも変わらぬ君でいて

「俺は、あゆあゆとずっといっしょにいたいと思ってるんだ」

「24時間?」

「ううん、ちがう。死ぬまでずーっと」

「ずーっと?」

「うん。そのために、俺はどうしても七海学園に行かなくちゃいけないんだ」

「社長になるため? ねえ、どうしてカジカジは社長になりたいの? お金持ちになりたいの? べつにうちはお金なんかなくたって、カジカジさえいてくれたら、それでいいのに」 

「お金持ちになりたいわけじゃないよ。俺も、あゆあゆがいてくれたらそれでいいって思ってる。でもね、そのためにはどうしても俺はセブンオーシャンの社長にならなくちゃいけないんだ」

「理由は……教えてくれないの?」

「ごめん。まだ言えない。でも、あゆあゆとずっといっしょにいたいって気持ちに、ウソはないよ」

 俺は、まっすぐにあゆあゆの瞳を見つめた。

 これは、ウソ偽りの一切ない、俺の気持ちだ。

 そんな俺のことを、あゆあゆもしばらくの間なにも言わずじっと見つめ返してきた。