その後一週間、あゆあゆは一度も俺に連絡してこなかった。

 こんなことは、後にも先にもこのときだけだった。 


 一週間も俺たちのSNSの更新がないと、
《あのふたり、とうとう別れたんだ》
 なんてネット上でもウワサされはじめた。

《中学生の「好き」なんて、所詮そんなもんだよな》

 べつに俺は、あゆあゆと別れたつもりも別れるつもりもなかったけど――このままではダメだ。

 そう思った俺は、あゆあゆにメッセージを送った。

《もう一度、会ってちゃんとあゆあゆと話がしたい》って。