「柊哉くーん」

私は寝室のドアをノックしながら声をかける。

……返事はない。


「柊哉くーん!朝だよー」


やっぱり返事はない。

もう出ないと間に合わない時間なので、私はドアを開けて、丸くなってるお布団にそっと近寄る。


「……柊哉くん?もう行く時間だよ」


柊哉くんが布団から少しだけ顔を出して、こちらを見た。


「……」


柊哉くんは、毎朝私にカフェオレをいれてくれなくなった。


「柊哉く…」


そのかわり、


「あ"ぁ?」


見てください。

こちら、鴻柊哉くん。

こんな機嫌の悪そうな顔を見せてくれるようになりました!(拍手)