「えーなに?どうしたのー?」

後ろからぞろぞろとやってきたのは、カップルのお友達らしい派手めな服装の人たち。

「聞いてよこいつらがさー……」

お姉さんが私たちのことを悪意ある説明をして、それを聞いた人たちが私たちを睨む。

「柊哉くんやばいよ、逃げよう…っ」

「どうして逃げるの?なにも悪いことしてないのに」


そ、それはそうなんだけど〜!

お相手をよく見て柊哉くん〜〜〜!


「……柊哉……?」


カップルの後ろのひとりが呟いた。


「柊哉って……南中の鴻柊哉?」


柊哉くんが動きを止めた。


「やっぱそうだ……!ほら、一年のときに北中の三年潰した鴻柊哉っていただろ!?」

「は?鴻って、先輩たちがやべーって言ってた?」


え…?