生涯好きな人

尾行をすることも考えたけど、無理だった。
2人が仲良くデートしている姿なんて見られるわけなかった。
ましてや夢で見た事が現実で起こったら、俺はもう立ち直れないような気もする。
初も七海も、こんなことしないって信じていたから尚更ショックなんだろう。
「初……好きだ、離れたくない……」
出て行ったドアへ向かって呟いても、返事が返ってくることはなかった。
スマホを開くと、初のウェディングドレス姿のロック画面。
上にスワイプすると俺と撮ったツーショット。
それを見ただけで涙が溢れる。
無意識に零れる涙は、初への愛を示しているようだ。
もう寝よう。今日はもう、ずっと寝ていよう。
そうすればきっと、こんなに辛いことを考えなくて済むから。