「この前初の両親に会ってきたんだよね」
そう言われて、驚きと共にお花が新しくなっているのを思い出した。
「え、あれ紺くんだったんですか!?」
「うん。話し聞いてもらうのに手ぶらじゃ嫌でしょ」
そう笑う紺くん。
私とじゃなくてもママとパパ似合いに行ってくれることに嬉しさを感じる。
「何話したんですか?」
私が聞くと、そっぽを向いて言いにくそうな顔をする。
「もしかして私の悪口ですか?」
笑って聞くと、慌てて否定した。
「初から俺の事何か聞いてませんか?って。あと娘さんの彼氏は俺じゃだめなのかって弱音も聞いてもらってきた」
なにそれ、紺くん可愛い……。
「私の彼氏は紺くんじゃなきゃダメですよ。これから先も、ずっと紺くんと生きていきたいです」
私の好きな人は紺くん。
これはずっと変わらない。
「俺もずっと初を支えて守れる、初の自慢の彼氏になるから」
まっすぐ伝えてくれる紺くんに思わず笑みがこぼれる。
「紺くんはもう私の自慢の彼氏ですよ」
照れながらもちゃんと好きだって伝えてくれるところ。
紺くんなりの守り方で私のことを守って助けてくれるところ。
こうやって制服で駆けつけてくれるところ。
……え?
「ちょっと待ってください。紺くん学校は……」
「あー……」
気まづそうに苦笑いしたかと思ったら、ぎゅっと抱きしめられる。
「今すぐ初に会いたいって思ったらここまで来てた」
そう言われたあとゆっくり身体を離すと、まるで大切なものを扱うように優しく私の頬を撫でる。
「初、愛してるよ」
私のことを大切に思ってくれている、好きだと伝わる表情でそう言うと、今日3回目のキスが降ってきた。
「紺くん、私も紺くんのこと愛してます」
これからもずっと2人で。
紺くんと2人なら、どんなときも愛を伝えあって色々な困難も乗り越えていける。
紺くんとなら。