生涯好きな人

"めーさん"大好きですよ!伸太郎くんのこと。
俺も"めーちゃんのこと"大好き。
なんだ、なんだ。
ほっとして身体の力が抜けて座り込んでしまった。
勘の鋭い俺でも、こういうことになると見抜けないんだな。
きっと気が動転していた。
じゃあ初は、一途に俺の事を好きでいてくれていたんだ。
……あれ?
安心したのもつかの間、ここ数日間初に酷い接し方をしていたのを思い出した。
おかえり、ただいまも行ってきます、行ってらっしゃいも言えていなかった。
突き放してばかりだった。
心配してくれているのを拒んだり、1人で登校したり。
ショックからまともに初の顔を見れていなかったけど、きっとものすごく傷ついているに決まっている。
あんなに毎日愛を伝えてくれていたのに、初の愛を全て拒否し続けてきたこの数日間。
自分の勘違いで大切な人をここまで傷つけたことに嫌気がさす。
「ごめん、俺ちょっと早退する」
七海にごめんと一言伝えて教室を出た。