ゆっくり玄関を開けた。
初めてただいまって言えなかった。
なんとなく気配を消して自分の部屋へ入る。
写真立てに入った、両親の写真。その隣に紺くんとのツーショット。
パタンと紺くんとの写真立てを倒す。
ママ、パパ……。私どうするのが正解なの?
だめだ、ここにいたら色々ぐるぐるして訳が分からなくなってしまう。
急いで着替えて簡単な荷物だけ持って部屋を抜け出す。
走って向かった先はママとパパのお墓。
あれ、お花が新しくなってる。
ここに来るのはゆまおばさんと私くらい。
ゆまおばさん来たんだな。
「ママー!パパー!聞いてよー」
溢れ出る不安から、口から出る弱音が止まらない。
「紺くん、もう私に愛想つかしちゃったのかな」
「紺くん、もっと好きな人に出会っちゃったのかな」
「また私、ひとりぼっちになっちゃうのかな……」
ひとしきり話すと、涙がでてきた。
ゆまおばさんのところにはもう帰れない。
でも一番落ち着く場所であった紺くんの隣も、今は行きづらい。
「でも帰らなきゃ……。ママ、パパ、また来るね」
ママとパパに手を振って、重い足取りでお墓を後にした。
初めてただいまって言えなかった。
なんとなく気配を消して自分の部屋へ入る。
写真立てに入った、両親の写真。その隣に紺くんとのツーショット。
パタンと紺くんとの写真立てを倒す。
ママ、パパ……。私どうするのが正解なの?
だめだ、ここにいたら色々ぐるぐるして訳が分からなくなってしまう。
急いで着替えて簡単な荷物だけ持って部屋を抜け出す。
走って向かった先はママとパパのお墓。
あれ、お花が新しくなってる。
ここに来るのはゆまおばさんと私くらい。
ゆまおばさん来たんだな。
「ママー!パパー!聞いてよー」
溢れ出る不安から、口から出る弱音が止まらない。
「紺くん、もう私に愛想つかしちゃったのかな」
「紺くん、もっと好きな人に出会っちゃったのかな」
「また私、ひとりぼっちになっちゃうのかな……」
ひとしきり話すと、涙がでてきた。
ゆまおばさんのところにはもう帰れない。
でも一番落ち着く場所であった紺くんの隣も、今は行きづらい。
「でも帰らなきゃ……。ママ、パパ、また来るね」
ママとパパに手を振って、重い足取りでお墓を後にした。



