翌日。
午後2時頃に、病室のドアが開き、見慣れた男子が顔を出した。
「木嶋、くんっ!?」
「久しぶり、だな」
「どう、して……」
「どうしてって、毛利が海に飛び込んだからだろ? もっとはやくに気付いてりゃ、入院の必要もなかったかもしんねーけど。後、今日の授業は午前中だけだったし、梅本も来れないって言ってたから」
「あっ、そうなんだ。……って、ちょっと待って」
一瞬、学校の事情を聞いて納得しかけたけれど、最初に聞いた言葉の意味がうまく飲み込めない。
……もっとはやくに気付いてりゃって、どういう意味?
「まさか、聞いてねぇの? 毛利が海に入ったとこを見て通報したの俺っていうの」
「えっ……、えっ……。え!?」
確かに、お母さんは言っていた。わたしが海に入ったところを見た人が通報してくれた、と。
それが……木嶋くんだったの!?
「マジで知らなかったんだ……」
「……う、うん」
あんなことをしていた姿を、まさか木嶋くんに見られていただなんて……。



