俺が、好きになっちゃダメ?


涼しい時期なんて、あっという間だ。
気がつけば、もう長袖でないと過ごせないし、外にある葉は、みんな枯葉になっている。

スケジュールを確認すると、もう12月の中旬だ。



「雫! 今年のクリスマスパーティーは、いつがいいかなー? 何か予定ある?」



スケジュール帳を取り出してみたところ、期末テストのこと以外何も書かれていなかった。



「うーん、特にないなぁ」



「じゃあ、せっかくだし、当日の25日だったら、学校は最終日だし、いいよね!」



「じゃあ俺らも混ぜてくれよ」



「えっ」



「うん、いいよ」



夏芽は、明るく2人を歓迎した。



でも、何がいいかなあ……?


男の子が喜ぶようなもの。
お兄ちゃんとかがいれば、きっと聞けたんだろうなぁ。


……お兄ちゃん?
そういえば、玲は妹がいたんだよな。

何かをちょっと考えただけでも、すぐに玲と結びつけてしまう。
しかも、こんなふうにみんなで集まって楽しい気持ちを共有している時に。


わたしは、ふるふると首を横に振った。
そうだ、玲とわたしは兄妹じゃないんだ。


玲のことを横に置いて、もう一度一から考え直そう。


わたしは一人っ子だし、だからといって、お父さんに聞いたら、誤解でも受けそうな気がするし。


夏芽には、ちょっとしたアクセサリーでいいかな……。
木嶋くんと胡桃くんには、小物が入りそうなシンプルな入れ物でいいかな……。