わたしは、彩をベビーカーに乗せながらもう一度空を見上げた。
夏芽がいて、彩がいて、空の上には玲がいる。
そして隣には、圭志がいてくれている。
初めての恋人になってくれて、学校でつらい目に遭っても、最期までわたしを想い続けてくれた玲。
闇色の世界をさまよい、この世から去ろうとしたわたしを救い出し、カラフルな世界へと連れ出してくれた圭志。
2人がいなかったら、わたしは自分の幸せになることをずっと諦め続けた人生を送っていただろう。
ざぶん、ざぶんと海が特有の音を奏で、わたしは、耳を澄ました。
たくさんの人に恵まれているという、幸せに囲まれながら。
【俺が、好きになっちゃダメ?】END



