ピロン
スマホの通知音が鳴り、見てみると晴ちゃんからのメッセージだった。
『雫ちゃん、久しぶり。今、電話かけてもいいですか?』
晴ちゃんからのメッセージだ。
わたしは、画面の右上のボタンを押して、晴ちゃんに電話をかける。
「もしもし? どうかしたの?」
『えへへ、無性に雫ちゃんと喋りたくなっちゃって。今日勉強したところ、覚えられたから、特別にお母さんから雫ちゃんと話す許可をもらったんだ』
晴ちゃんはあの時話していた、電話教育相談員の夢を今でも追い続け、心理学を学べる大学受験に勤しんでいる。
「受験勉強はどう? 大変?」
『学ぶ範囲が広いから、ちょっときつい……。でもね、どんどん自分のなりたいものに近づけているような気がするから嬉しいんだ』
「そっか……。これからもいろいろなことがあるかもしれないけど、わたしは応援してるからね! 立派な電話教育相談員になってね!」
『ありがとう! いつか、わたしに彩ちゃんを会わせてね!』
「うん、たくさん遊んであげてくれると嬉しいな」
晴ちゃんは、写真の中の玲はおろか、あの時再会した当時のわたしの年齢も超えて、すっかり大人の声になっている。



