翌日、わたしは久しぶりに学校へ行った。
いろいろな先生から久しぶりの再会とわたしが一命を取り留めたことを喜んでいただき、休んだ分の授業のノートは圭志に見せてもらった。
昼休みは、圭志、夏芽、胡桃くんの4人で廊下で話すことにし、時間ができたら読むよう言われたお母さんからの手紙を開いた。
「お母さん、なんて?」
夏芽が聞いてくる。
『今日、久しぶりにフルーツタルトを作るから良かったらお友達、予定空いてるなら連れてらっしゃい』
わたしは嬉しくなって、みんなに手紙を見せた。
すかさず、夏芽が手を挙げる。
「はいはいはーい! 喜んでいただきます! ……と言いたいけれど、今回はパスで」
「えっ?」
思わず目を丸くするわたし。
「もしかして、ダイエット中? ……いてっ!」
横にいる、胡桃くんの頭を夏芽はボカッと叩いた。
「木嶋くんと雫で、タルトを食べなよ。木嶋くんは知らないかもだけど、雫のお母さんのフルーツタルト最っ高なんだから!」
「へぇー、じゃあその通りにさせてもらうかな」
圭志は優しく微笑んだ。
「またお母さんがフルーツタルト作ったら報告よろしくね! 次は飛んでいくから!」
夏芽は弾ける笑顔で言った。
「圭志! 顧問と先輩には、急用ができたって言ってやるから、今度友達料金としてなんか奢れよ」
「はいはい分かってますって。さんきゅ」
圭志は胡桃くんの肩をポンポンと叩いた。



