数日後、夏に祭りで使われていた公園で雫と合流をした。
「おーい!」
遠くから声が聞こえて振り向くと、木陰の方からなぎちゃんが大きく手を振って近づいてくるのが見えた。後ろには、梅本が歩いている。
「で? 報告ってのは、なんなの?」
「俺らは、カップルになったんだよ」
俺はそう言いながら、雫の肩を抱いた。
「えっ!? 本当に!?」
梅本は、目をキラキラとさせた。
「カップル、“けいしずく”誕生か! おめっとさん」
「おめでとう、雫、木嶋くん!」
なぎちゃんが拍手をしてくれて、夏芽も一緒に手を叩いてくれた。
「なんだよ、“けいしずく”って」
「なんでよ、圭志と雫だから、“けいしずく”。いいカップル名だろ?」
「カップル名なんかいらねーよ!」
……俺らはお笑いコンビかなんかかよ、そんなカップル名つけられても、グランプリに応募したりしねーっつーの。
「ふふっ……あははははっ!」
声を立てて、おかしそうに笑う雫。
これは作り笑いでもなんでもない、本物の笑い声だとすぐに聞いて分かった。
この雫の笑い声を聞いて、俺は限りない幸せに包まれた。



