『……俺が、好きになっちゃダメ?』
『俺が、毛利を好きになっちゃダメか?』
病室のベッドで横たわる毛利に、俺はついに言ってしまった。
毛利は『こいつ、何言ってんだ?』と言いたげな表情だった。
亡くなった彼氏に対していつまでも一途だというのに、ただのクラスメイトってだけの俺からの急な告白、しかもなんとか一命を取り留めてそこまで日数が立ってない状態だったのだから、そりゃあそうだろう。
それから、数日間情けないことに当たり前のように行っていた毛利の病室には行けなくなっていた。
『一昨日に無事退院しました。今日のお昼過ぎに、あの海に来てください』
今日の朝に、俺が目を覚ますとスマホのメッセージアプリに、毛利からそんなメッセージが届いていた。
昼過ぎには、まだ早いけれど『あの海』に着いてしまった。
海は、透き通るように真っ青で。
空に浮かぶ太陽は、真っ白に輝いていて。
太陽の周りのハロは、淡い虹色。
全てが、目に眩しかった。
「木嶋くん」



