「…じゃ、これからもよろしくね」

「うん、こちらこそ」

なんでこんなに優しいんだろう

嬉しすぎて、嬉しい

今までこんな人…いなかったのに……

ぎゅるるるるるる……

そこで変な音がなった

これって…

「お腹、すいたの…?」

「う、うん…もうお昼だし、咲花に会うために走ってきたから…」

「…あはは」

「ちょ、恥ずかしいから笑わないでよ」

「だって…案外嬉しくて…」

探してくれて、嬉しかった

こんなにしてくれる人、他にいないよ…

「…戻ろ。私もお腹すいてきた」

「…うん。はいっ」

そう言って、手を差し出してくる夕希

この手、って…

「手、繋ぎませんか?」

「っ~///////」

ほんと、相変わらずの無自覚野郎

…だけど、嬉しい

「うん、繋ごっか」

夕希の手を握る

…もう、手放したくないや。