君と、世界一の結婚を。

「うわああぁぁぁぁ!!!!」

私を見るや否や、持っていた荷物をすべてひっくり返し、地べたにしりもちをついた。

…こ、この人が、私の運命の相手…。

こんな人が!?

疑いたくなってきた、マッチングシステム…

と、とりあえず。

「あの…大丈夫?」

私は立ち上がり、手を伸ばす。

その人は私をじっと見つめたまま、固まった。

え、私何かおかしなことを…?

「か、可愛い」

「えっ」

キラキラした、まるで子犬のような目でその人は呟いた。