君と、世界一の結婚を。

「ごめんなさい!…やっぱり、やっぱり、私のパートナーでいてください!」

虫のいい話、ということはわかってる。

一度切ったのは私だ。

あそこまで言ったんだ。いくら優しそうな桜川夕希でも、私のことを嫌いなのはわかってる。

…だけど。


"か、可愛い"


"ステキな名前ですね!"


"僕は本気なんです"


"うん、わかった。こちらこそごめんね"


今日1日でわかった。

マッチングシステム"デステニー"は間違っていなかった。

だって、それを証明しようとしている。

…私には、桜川夕希しかいないって、思ったから。